Nagiosを日本語で使ってみる その1
Nagiosとは、システムとネットワーク監視をおこなうアプリケーションです。
指定したホスト、またはサービスの監視を行い、障害発生時には警告メールの送信等が出来ます。
うちの会社では、(私がこっそり)サーバ/サービスの死活チェックに使用しています。
機能的には問題ないのですが、海外のオープンソースモノってことで全て英語で書かれているのがネックとなり
使用を控えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、Nagiosを完全日本語で使ってみようと思い立ち、こっそり会社で試してみました。
どうせなら、現在の最新版の3.0.3でやっちゃいます。
1.Nagios本体のダウンロード
普通に本家からstable版をダウンロードします。
http://www.nagios.org/download/
2.日本語化パッチのダウンロード
日本語化パッチをダウンロードします。
http://osdn.dl.sourceforge.jp/nagios-jp/31797/nagios-3.0.3-ja-utf8.patch.gz
3.パッチの適用
ちゃっちゃとパッチを当てちゃいます。
gzip -dc nagios-3.0.1-ja-utf8.patch.gz | patch -p0
4.cgiのソースファイルを編集
extinfo.cgi、cmd.c、trend.cは、metaタグでcharsetが指定していないためブラウザによっては
日本語を使用すると文字化けします。
例)nagios-3.0.3/cgi/extinfo.cの582行目付近
printf("<html>\n"); printf("<head>\n"); printf("<link rel=\"shortcut icon\" href=\"%sfavicon.ico\" type=\"image/ico\">\n",url_images_path); printf("<title>\n"); printf("Extended Information\n"); printf("</title>\n");
↓のように変更する。
printf("<html>\n"); printf("<head>\n"); printf("<link rel=\"shortcut icon\" href=\"%sfavicon.ico\" type=\"image/ico\">\n",url_images_path); printf("<meta http-equiv='content-type' content='text/html;charset=UTF-8'>\n"); printf("<meta http-equiv='Pragma' content='no-cache'>\n"); printf("<title>\n"); printf("Extended Information\n"); printf("</title>\n");
5.make以下を実行
あとは普通にインストールしてあげれば、日本語環境で使えるはずです。
各設定ファイルをUTF8で日本語記述してあげれば、ホストのエイリアスやサービス名で日本語が使用できるはずです。
あとは需要があるようでしたら、警告メールの日本語化対応やpnp4nagiosの日本語化対応についても記述して行こうかと
考え中です。